ビタミンCの発見の歴史は、大航海時代まで遡ります。15世紀以降の大航海時代、壊血病によって多くの水夫が亡くなりました。これは大航海の病とまで言われており、この病によって冒険を含むような航海が中止されていたこともあったそうです。その頃、軍医であるジェームズ・リンドは、壊血病の原因を突き止めようとさまざまな実験を行いました。病気に罹った水夫に色々な種類の食事を与え、どんなものに効果があるのかを探ったのです。その結果、新鮮な果物や野菜などが、効果があることが判明しました。中でもレモンなどの柑橘類は大きな効果を発揮したのです。当時は何故効果があるのかは分かっていませんでしたが、それから『海軍の船でレモンの果汁を毎日飲ませるようにした』ところ、壊血病は一掃されたようです。この出来事からも、ビタミンCは必要な栄養素だったと分かります。